歯が抜けた話 その4

ワイヤーが取れた後の楽器演奏について。

初めのうちは特に、出来るだけ左前歯に負荷をかけないよう、力をかける必要があるときは右前歯のほうに頑張ってもらってました。マウスピースパッチの右前歯部分はすーぐ穴がほげましたねー(笑)。

あと上前歯に感じるマウスピースの抵抗が、以前は歯で感じていたのに対し、上顎の骨全体に感じるような気がして、それがキモチワルかったです。しばらくするとその感覚はなくなりましたが。

欠けの修復で上の歯の形が若干変わったこと、転倒の衝撃かワイヤーの影響かはわからないけど歯並びもどうやら少し変わってるっぽいこと、から、アンブシュアもそれに合わせて試行錯誤。

総じて「なるべく噛まない」ことに気を付けるようにし、慣れるまでちょっとかかりましたが特に不自由なく演奏することはできました。

音楽仲間からは「あんなヒドイ怪我の後なのに、こんなに早く元のように吹けるようになったんやね!」とよく言われました。

が。

「元のように」ではないのです。
「元以上に」なのです。

アルティッシモ音域(最高音域)の上のほうが、楽に出せるようになりました。
楽譜で言うと上加線4本の「ソ」よりも、さらに上の音。

以前からそのあたりの音は「力をかけちゃダメ。軽ーく吹いて出す」ものだと聞いていましたが、とても出せなかった。どうしても力んでしまって。

それが、歯の怪我をキッカケに「噛みすぎない」口で吹くようになると、そのあたりの音が出るようになりました。ホントに「軽ーく吹いて出す」感覚を、初めて体感…!
コレには自分でもびっくり。

歯の怪我がなければ、この感覚はつかめなかった(またはもっと時間がかかった)でしょう。

文字通り「転んでもタダでは起きない」というか「怪我の功名」というか、そんな言葉がぴったりの出来事…。

派手に転んだ割に、歯一本の他はどこにもダメージがなかったこと。
救急車を呼んでもらえて迅速な処置ができたこと。
落ちた歯を見つけてもらい、拾ってもらえたこと。
大学病院でいい歯医者さんにあたったこと。(⬅後で行った歯科医院ではこんな再植は自分には出来ない、と言われた)
ワイヤー固定の治療期間が、ちょうど大きな本番がない時期で、安心して養生できたこと。
歯はキレイにくっついたこと。
歯をかばった吹きかたが奏法の改善につながったこと。

とてつもないラッキーの組み合わせで、心置きなく楽器が吹ける今日があります。
関係したすべての人たちに、感謝してもしつくせない気持ちです。

ありがとうございました。


スポンサーサイト

テーマ : 楽器 - ジャンル : 音楽

Tag : クラリネット 演奏

お客さんに恵まれる楽団

8月終りのことですが

去年から何度か呼んでいただいている「遠方の吹奏楽団」からまたお声がかかり、
お手伝いに行ってきました。
今度は今までで一番の遠隔地(笑)の町にある、市民センターの小さなホールにて学童交流会での演奏です。

今回クラリネットは「社長」と私とムスメの3人のみ。(!)
しかも私とムスメの2人は、本番当日のリハから初めて参加、(!!)
曲によってはリハすらも「なし」でいきなり本番で初見の曲を吹く・・・(!!!)
という、世にもオソロしいミッションだったのでありました。

そんな感じの演奏会なので、楽団全体としての演奏もかなり傷だらけなものではありましたが、
それでも、とても感激したことがありました。

お客さんの反応です。

始めから終りまでとても楽しんでくれた様子で、プログラム1曲目から、
マーチには手拍子を入れてくれるわ、知ってる歌は一緒に歌ってくれるわで、
楽団員以上に演奏をもりたててくれました。

実はこの演奏会の様子、ICレコーダーで録っているのですが、
あとで聴き返しても、やっぱりお客さんが1番のパフォーマーでした。(笑)

思えばここの楽団での演奏はいつもこんな風・・・・なんでだろう?
指揮の「おだチャン先生」の人徳かしら?(笑)
だから、遠隔地で移動がキツくても、「また参加したい!」という気持ちになります。
やっぱり「お客さんが楽しんでくれる」ってのが、
一番の演奏家(プロアマ関係なく)冥利だと思うので。

その「お客さんが楽しんでくれている様子」を、1曲だけ紹介します。
「クラリネットをこわしちゃった」

演奏は吹奏楽ではなく、「楽器紹介」としてのクラリネットソロで、
吹きながら楽器を分解していく曲です(かの「インマー・クライナー」と同じ進行)。
クラリネットの「おじちゃん」は「社長」ことタッチャン古川。
今年73歳になるのに今も現役でジャズバンドを率いて九州各地を飛び回っているプロで、
演奏のクオリティには自信あり!(私が自慢してどーする・・・笑)
お客さんのパフォーマンスも最高!
この暖かい雰囲気をぜひお確かめください。


★ランキング参加ちう↓・・・・クリック頂けると嬉しです!★
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 吹奏楽へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

テーマ : 吹奏楽 - ジャンル : 音楽

Tag : 吹奏楽 クラリネット 演奏 本番 YouTube 社長

クラリネットポルカって何だ!

クラリネットを吹いてると、必ず行き当たる曲があります。

「クラリネット・ポルカ」。
教則本の後ろの方とか、曲集(楽譜)なんかにもよく載ってる、
クラリネット吹きにはおなじみの曲です。

・・・・が、この曲、「素性」がようわからんのです。

楽譜の作曲者には「ポーランド民謡」とだけ書いてあります。

演奏のテンポは、この曲、
クラリネットの「技巧を誇示する(?)」ような演奏のされ方をすることが多いので、
かなり早いテンポで、一般(の、クラリネット吹き)には認知されています。

本来の(踊るための)ポルカなら、
もっとゆっくりのんびりしたテンポでもいいんぢゃね?とも思うのですが・・・・

いったい「スタンダード」はどーなのかしら?

・・・・と思って、ナクソスで、探してみました。

ところが、さすが「民謡」。
「クラリネット・ポルカ」って名もそもそも俗称だろうし、なかなか見つかりません。

やっとひとつだけ、 ↓ こんなの、見つかりました。
Polka Deduchka (Polka Grandfather)
ベラルーシの音楽(ベラルーシ・ダルシマーの芸術)

曲名は、直訳すると「おじいさんのポルカ」?

聴いてみると、・・・・・おお、のどかでゆっくりしたテンポ!
ああやっぱり、これがスタンダードなのかなあ?

・・・・ところが、聴き進めるうちに、あれよあれよと加速してって・・・・

ひええええっ!!!
「おじいさん」恐るべし!(笑)

20091027rq.png

いや別に、吹いてる人がおじいさんでも、
そもそもこの演奏がスタンダードってわけでも、ないんでしょうけどね。
(でもコレ面白いよ。クラリネット吹き、必聴!)

結局「素性」は、謎のままなのです。

★ランキング参加ちう↓・・・・クリック頂けると嬉しです!★
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 吹奏楽へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

テーマ : 楽器 - ジャンル : 音楽

Tag : クラリネット ポルカ 演奏 民謡 ナクソス

歴史的名演! リスト:ハンガリー狂詩曲第2番

今日は、ピアノ演奏の歴史的名演をご紹介します。

曲目は、フランツ・リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」。
演奏は、トムキャット&ジェリーマウス。それでは、どうぞ!

▼YouTube動画


・・・・私ぐらいの年代だと、子供の頃幾度となくテレビで観た方も多いでしょう。

子供の頃は何も考えずただただ面白さに腹を抱えて笑ってるだけでしたが、
改めて観ると、こりゃスゴい。

音楽は、ドタバタ劇に合わせて作り変えてあるんだろうと思いきや、ほぼ原曲のとおりなのです。
一部カットやリピート、途中ちょっとジャズ風パッセージを挿んだりはしてますが、
ジェリーが鍵盤に挟まれてめった打ちにされるトリル&グリッサンドも、
フタをバタンと閉められてペッタンコの指になったトムさんが弾くパッセージも、
トムさんがジェリーを捕まえようと鍵盤をデタラメに叩く(ように見える)ときの音も、
全部、原曲どおり。

何より、
曲が持つ「リズム」「呼吸」といったものと、ドタバタのエピソードが見事にマッチしていて、
まるでこの曲が、この映像のために作られた、ようにしか思えないのです。

実はこの曲、以前市民吹奏楽団でクラ吹いていたときに
演ったことがあるのですが、その時にこのビデオでも買って観ていれば
20091022rq.png
いろいろと参考になったのになあ~~、と、思うことしきり。

そのほか、ピアノを弾く指の動きと音の動きがちゃんと合ってる
(打鍵の位置が合ってるかどうかはピアノ素人の私にはわかりませんが)
等の細かいこだわり・・・・制作スタッフの「職人魂」に、ただただ驚愕なのです。

現代の日本のアニメは世界的に高水準と言われるけど、
この時代の「トムとジェリー」を凌駕するものって、あるんだろうか?
(なお、トムとジェリーがすごかったのは、初期の制作会社&スタッフによるものだけです。
後の時代のものはごくフツーの子供向けカートゥーンになっちゃってる)

せっかくだから原曲も聴こう!(いずれもナクソスミュージックライブラリへのリンク)
  ↓  
▼こちらも入魂の名演!辻井伸行氏のクライバーン国際ピアノ・コンクール本選の演奏です
フランツ・リスト:19のハンガリー狂詩曲 S244/R106 - 第2番 嬰ハ短調

▼オーケストラ編曲版も。
フランツ・リスト:6つのハンガリー狂詩曲 S359/R441 - 第2番 ニ短調
  (・・・・? この「調」の表記↑は、謎ですが・・・・^_^;)


★ランキング参加ちう↓・・・・クリック頂けると嬉しです!★
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 吹奏楽へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

Tag : 名演 クラシック お気に入り 演奏 ナクソス YouTube トムとジェリー ピアノ

田んぼとクラシック

10月11日の日曜に、またもや遠征してきました。

前週に行った地域にある、中学校の吹奏楽部演奏会の助っ人演奏です。
まだ「かけだし」で技術的にはまだまだだけど、なんとか子供たちにクラシックを経験させたい、
ついてはクラシックだけ子供たちに混ざって、お手本&音の補強をしてほしい、との
顧問のセンセイの思いに応えた社長からのお誘い(また(笑))で、行ってまいりました。

曲目を聞いたのは本番2日前、
「タンホイザー大行進曲」「どろぼうかささぎ序曲(抜粋)」。
楽譜がまだ手元にないのでとりあえずひたすら聴いてイメトレ。(笑
 (イメトレのテキスト・・・ナクソスって便利ね~)
  ↓
ワーグナー:Tannhauser Festive March
ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」 - 序曲
   (注:携帯からは聴けません)

当日の朝楽譜をもらって、午前中のリハ&練習でちょろっと合わせて、
さらにその場の勢いでもう2曲吹くことになり(「カンタスジュビランテ」「青空と太陽」)、
本番に臨む・・・・・という、なんとも乱暴なミッション(笑

会場は、田んぼの中にドカンと建ってる町の総合文化施設で、
クラシック用の立派なコンサートホールを備えています。(通称インガットホール
ブラスバンドでも響きすぎることのない、いい音響でしたよ!

中学生の演奏も、周囲の田んぼのように(失礼!)のびのびとしていて、
かつ、発展途上を思わせる勢いがありました。
「タンホイザー」で、曲の途中以降のトランペットファンファーレを2階席(しかも両サイド)から
聴かせる演出は、なかなかカッコよかったです。
20091013rq.png

私自身、10年以上ぶりのコンサートホールだというのに緊張のキの字もなく
(なにせ心臓に毛の生えてくる年代なので(笑))、楽しく演奏できました。(^-^)
やっぱクラシックは聴くだけでなく自分で演奏した方が何倍も楽しい!

今回「どろぼうかささぎ」は大幅にカットしたけど、次の機会があったらカットなしで演りたいです。

★ランキング参加ちう↓・・・・クリック頂けると嬉しです!★
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 吹奏楽へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

テーマ : 吹奏楽 - ジャンル : 音楽

Tag : 演奏 吹奏楽 クラシック クラリネット 本番 学生バンド 社長